世界の注目をアビタ幹細胞「IPS細胞」とは?

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●ノーベル生理学・医学賞で世界の注目の的

京都大学 iPS細胞研究所の山中伸弥教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞して、初めてIPS細胞の存在を知りました。その時は凄いなーと思うだけで、こんなに凄い発見だとは思いませんでした。
日本人が医学の進歩に貢献したというのは、本当に喜ばしい事ですね。

◆IPS細胞とは?
簡単に言うと、色んな細胞になれて、たくさん増やせる細胞という事になります。ここまでは、他の幹細胞と同じだと思いますが、画期的なのは「人の力で作り出せる」という事でした。

◆IPS細胞が生まれたきっかけ
山中教授は、全ての細胞になれるのは「受精卵」なので、細胞を初期化すれば、受精卵と同じように全ての細胞になれると考えたようです。

そして初期化する遺伝子を4つに限定しました。そして4つの遺伝子を細胞で機能させた結果、IPS細胞が誕生したそうです。私は学者じゃないので、ザックリした説明でスミマセン。何となく雰囲気は伝わったでしょうか?

◆IPS細胞の倫理的な問題は?
幹細胞は倫理的な問題が立ちはだかっていましたが、IPS細胞に関して言えば、倫理的な問題はありません。
なぜかと言うと、自分の細胞を使っているからです。
大きな問題をクリア出来た事は、とても良いニュースだと思いました。

●IPS細胞の再生医療への実現は?

IPS細胞は2006年に発表されました。
加齢黄斑変性などの病気に対してIPS細胞が用いられ、研究が進みました。

2014年には、IPS細胞から作った網膜の移植の臨床研究が始まり、患者の細胞から難病の薬を探索する研究もされています。
2017年には、進行性骨化性線維異形成症の候補の治験も始まりました。

私たちが病院を受診して、IPS細胞の治療を受けるには、まだまだ時間が必要なようです。

◆どんな細胞も再生出来るのか?
神経・心筋・血液・臓器の組織を分化出来る事は分かっています。本来の大きさの臓器を再生する事は、まだ成功していないようです。小さい肝臓などは再生出来ているようですが、現状の技術では難しいようです。

でも未来の医学では、3Dコピーのように、臓器も再生出来る時が来るかもしれないですね。
安全性が確認され、実用化される日が早く来ることを祈りたいです。

ただ脳などは、記憶を司ったり、カラダを動かす司令塔の役割や思考など、他の臓器より複雑な機能を持っているので、今のところは再生が難しいようです。
私が生きている間は無理でも、遠い未来に脳の機能が解明されて、IPS細胞で再生出来る日が来たら素晴らしいですね。

●IPS細胞に今後期待出来る応用技術とは?

IPS細胞は、理論上は様々な細胞になる事が出来るので、現在治療が難しい病気も治す事が可能と考えられています。
それだけでも十分に素晴らしい事だと思いますが、さらにIPS細胞を応用して出来る事があるようです。

◆薬の副作用や毒性の検査
今までは動物実験を行い問題無ければ、次は人間へという流れでした。もちろん安全性を確認する為なので、段階を踏むのは正しい事だと思います。でも長い時間が必要だというデメリットがあります。時間的なリスクを減らせる事もありますが、その他にも大きなメリットがあります。

人間の細胞で実験する事で、より詳細なデータが取れるという事があります。動物と人間ではやはり違いがあるからです。病気のメカニズムや原因を知る事が出来るというメリットです。それが解明されると、病気を治したり、進行を遅らせたりする事が可能になるようです。

心臓や肝臓などの副作用が出やすい臓器の研究も進むと考えられています。
なかなか理想通りにはならない可能性もありますが、大きな一歩になる事は間違いないと思います。

◆IPSの安全性の確立は?
2013年には、臨床研究をする事が厚生労働省に承認され、翌年には患者に移植されました。1年経過しても問題無かったという事が報告されています。

●IPS細胞で指定難病の半数をカバー?

国内で難病の治療薬の開発の為に、約300種類の患者由来のIPS細胞が研究されている事が、新聞記事に載っていました。
300種類というのは、国が指定している難病の約半数になるそうです。研究の結果で、治療に効果的な物質の特定が出来たものもあるようです。

◆IPS細胞による研究の仕組み
①患者の皮膚や血液から細胞を摂取

②京都大学IPS研究所などにより、IPS細胞を作製

③理研バイオリソースセンターにて、冷凍保存(289種類)
③大学や企業などで、病気の状態を再現

④新薬の仕組みを研究

京都大学が中心となり、取り組みが進んでいました。

◆疾患特異的IPS細胞バンク
2010年から運営されている疾患特異的IPS細胞バンクに、京都大学などの患者由来のIPS細胞が寄託を仕組みができ、786人の患者から289種類の病気のIPS細胞が提供されていました。

これにより、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病等の難病やアルツハイマー病、てんかん等の治療が前進する可能性が高まったようです。

人間の幸せは、まず健康な事が第一条件だと思いませんか?
お金があっても、食べたい物も食べられず、行きたい所へも行けなれば、人生の楽しみは半減します。
だからこそ、IPS細胞の再生医療には期待したいです。